2014年08月25日

第142回 ベストアルバム&再放送記念 「夏色キセキ」のススメと「ラブライブ!」との共通点

スフィア5周年記念企画として夏色キセキのベストアルバムの発売が発表されました。
LoppiとHMVでの限定発売でBlu-ray初回版に同梱されていた
楽曲も収録される事です。

さらに10月からTOKYO MXやBS11などで再放送が決まり、
少しずつ夏色キセキが盛り上がりを見せはじめました。


2012年の4月に始まった本作は静岡県下田市を舞台にした
日常系+ファンタジー作品でサンライズ作品としては珍しいジャンル。

当時は期待とは裏腹に物議が交わされた第1話は
起承転結の「起」を超ストレートに表し、サンライズ作品らしい
突発的なスタートダッシュでサンライズファンにはニヤリとする場面でした。

また、本作は企画から本放送までにかなり短期間でありながらも
参加スタッフが後に注目をされている方々が集まっているのも
見逃せないところ。

副監督の木村隆一さんは現在大ヒット中の「アイカツ!」の監督。
監督の水島精二監督はスーパーバイザーとしてコンビを
継承しているあたり、ターニングポイントとなっています。
また、4、8、9話を担当された綾奈ゆにこさんも「アイカツ!」でも
参加されており、「アイカツ!」を語る上では見逃せません。

ブログの第1回でも紹介致しましたが、「ラブライブ!」の京極尚彦監督が
第4話に絵コンテ・演出で参加されています。

その他にも「ラブライブ!」と面白い共通点がいくつかあります。
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posted by ケン・サスガ at 18:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月22日

第73回 蒼き流星SPTレイズナー Recollection 1996-2000 Blu-ray BOXレビュー

待ちに待ったレイズナーのBlu-ray BOX。
京都や東日本を襲った台風18号の影響で発送自体も全体的に遅れたみたいで、
発売日の翌日である9月19日に届きました。

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HNの由来もケン・アスカをもじったくらいに好きな本作は
「Vガンダム」「エヴァ」と共にアニメ人生を大きく変えた
3本柱のひとつでもあります。

冷戦が宇宙に拡大しているという設定が当時の情勢を物語っている
リアリティの高さに加え、グラドス人と地球人のハーフである
主人公アルバトロ・ナル・エイジ・アスカが守るべき地球人から受ける迫害、
火星を脱出してもなお米国の基地がある月へ向かうも無人機のスカルガンナーが
待ち受ける熾烈なサバイバル要素と人間ドラマの葛藤と生に対する
ひたむきな姿勢は時代に早過ぎた一方で、熱狂的なファンを獲得しました。
ロボットにOSを入れる試みも同時期にアメリカで放送されていた
ナイトライダーとレイズナーが先駆的存在で、今ではテンプレートとして
鉄板になっているほど確立していきましたね。


ニュープリントによるHDリマスター化を行った本作品は
機動戦士ガンダム Blu-ray メモリアルBOXと同じ手法が用いられ、
色彩が更に鮮明になっただけでなく、当時はモニタの解像度と相成って
なかなか詳しく観れなかった黒やダークグレー部分がハッキリと分かり、
第1話で火星でブレイバーとの戦闘中で旋回するレイズナーのカットが
小さいながらも詳しく観る事が出来てHDリマスターの威力を発揮した1シーンです。
また赤系統の色彩が上手く調整されていて、赤が被りやすい火星では
更に見やすくなっています。
多少フィルムのゴミを見かけますが、気にはならない程度ですので
支障は無いかと思います。
特に刻印2000ではフィルムがより鮮明になっていて、画質に圧倒されます。


それでは特典の紹介に参ります。

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左はOVA「ACT-III 刻印2000」の録音台本の復刻版。
最近では復刻台本が特典が付属する事もありますが
OVA版の復刻台本が付属するケースは極めて稀。
アニメを研究する(制作的な意味も含めて)貴重な資料です。


右はブックレットのレイズナー記録全集。
おおまかなラインナップは下記のとおりです。


◯蒼き流星SPTレイズナー メインキャラデザイン・メカデザイン
カラーチャート&初期デザイン集


◯超宇宙強化機能服グレイドス(仮題)企画書再録
概要とシリーズ構成が掲載されていて、
アニメ制作の過程において極めて公開されないもので
今回の再録はレイズナーを更に知る上でも重要な資料になります。


◯Recollection 1996-2000 Blu-ray BOX
発売記念寄稿イラスト

寄稿されたアニメーター一覧(掲載順)
山本佐和子
加瀬政広
糸島雅彦
佐藤千春
小森高博
木村貴弘
中谷誠一
西田亜沙子
田村勝之

すごく豪華なアニメーターさんの寄稿イラスト
1枚1枚に愛が伝わりますね。
中でも線とポージングに勢いがある大ベテランの
佐藤千春さんのイラストに心惹かれました。



◯B-CLUB連載時のメカニックアートワークス
当時発刊されていたバンダイの月刊誌「B-CLUB」の
連載コーナーの復刻記事が巻末に掲載されています。
メカニックのデザインワークスの細かさは同時期に放映された
Zガンダムと勝るとも劣らないパワーがあります。


第1部を収納するBOXアートは沖浦啓之さん。

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第2部、OVAを収納するBOXアートには谷口守泰さん。

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LD-BOXの購入応募特典として付属された
小説「蒼き流星の行方」の復刻版。
番組の打ち切りによってシリーズ構成として残されていた
刻印2000以降のエピソードを綴ったレアアイテムで
かなりの高額商品だったLD-BOXを購入出来なかった
ファンにとっては待ちに待ったアイテムです。
発売当時はまだ学生の身で、数年後に中古でLD-BOXを
運良く購入出来ましたが、応募期間はとっくに過ぎていましたので
今回はホントに嬉しかったです。

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こちらはサンライズクルセイドのPRカード。
公式サイトと同じイラストを用いられています。


最後にオーディオコメンタリーなど映像特典の紹介です。

◯DISC 03
第15話 「蒼き流星となって」オーディオコメンタリー
井上和彦(エイジ役)
堀 秀行(ゲイル役)
今西隆志(演出)


◯DISC 06
第36話「敵V-MAX発動」オーディオコメンタリー
山本佐和子(原画)
大島康弘(原画)
黄瀬和哉(原画)
アニメのコメンタリーでもかなり異色なアニメーターさん同士の
オーディオコメンタリーは非常に貴重な存在です。


◯DISC 07
OP集 1話〜38話
ノンテロップOP、ED
Youtubeで公開された告知用PV(2パターン)


◯OVA DISC
ALL PLAY
ACT-III 刻印2000
エンティング ノンクレジットVer.

ACT-III オーディオコメンタリー
井上和彦


コメンタリーはまだ15話の分だけしか観ていませんが、
カルラが死ぬフラグは実はここで立てられていたり
グライムカイザルは競争馬から拝借していたり
井上さんと掘さんのアフレコの思い出話など
制作との二分する上手い構成になっていました。


12月18日に発売される魔神英雄伝ワタル Blu-ray BOXも
同じようなニュープリントによるHDリマスターが
なされているようで、HDリマスター化のハードルが大きくなって
品質を更に向上するいい機会だと思います。
それだけサンライズが作品を大事にしている、という証拠ですよね。


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ラベル:レイズナー
posted by ケン・サスガ at 18:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする