2019年11月09日

第248回 「歌舞伎町シャーロック」 イカれた変人たちが集う、社会の裏側

秋アニメの第5話がそろそろ出揃う頃になりましたが、
皆さんはお気に入りの作品は見つかりましたか?

今回は不思議な魅力と没入感で口コミで話題になっている
「歌舞伎町シャーロック」をお送りいたします。


※この記事は約5分ほどで読むことができます


「攻殻機動隊」や「ハイキュー!!」などを制作しているProduction I.Gと
KADOKAWAによるオリジナルアニメーションで、新宿歌舞伎町をベースに
探偵たちが次々と起こる事件を競い合うように捜査していくブラック探偵コメディ。

シリーズ構成・脚本は「ハイキュー!!」シリーズ、「マギ シンドバッドの冒険」、
「はねバド!」の岸本卓さん。

キャラクターデザインは「ジョーカー・ゲーム」「PELSONA 5 THE ANIMATION」の
矢萩利幸(やはぎ としゆき)さん。
Production I.G. 第1スタジオ所属のアニメーターで、
「よんでますよ、アザゼルさん。」のようなディフォルメキャラデザ作品にも
柔軟に対応出来るなど仕事の幅が広いアニメーターさんです。

監督は「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」「アオハライド」「チア男子!!」の吉村愛監督。
サンライズ第5スタジオ出身の演出家で「銀魂」の高松信司監督作品では
よく絵コンテや演出を担当されている若手監督です。

華やかな東京の裏の顔が垣間見える「新宿區(しんじゅくく)歌舞伎町イーストサイド 」。
「ウエストサイド」とは壁ひとつで仕切られているこの地区は子どもによるスリが
横行するなど一概に治安がいいとは言えないカオスなところ。

医者であるジョン・H・ワトソンは探偵のシャーロック・ホームズを
探しにBAR パイプキャットへ訪ねるが…

登場したのはインパクト抜群のゴリマッチョオネエのハドソン夫人!

探偵長屋の一面もあるBAR パイプキャットのオーナーで、
ある意味この作品の顔となっている看板キャラ。
最初から強烈すぎて作品のオーラが際立っていますw

そしてハドソン夫人の呼びかけで登場するクセのありすぎる探偵たち…!

主人公のシャーロック・ホームズは周りがドン引きする独り言での会話や
チャーハンの上に白桃を乗せて食べる味覚感覚のズレっぷり、
片付けが全くと言っていいほどズボラな性格。
第1話の中盤までそのそぶりを見せなかったギャップで
驚かれた方も多いはず(私もそうでした)

推理を組み立てて犯人までの糸口を辿り着く「推理落語」は
探偵というジャンルのある意味弱点とも言える解説パートを
流れるようにおもしろおかしく魅せて、コロッと変わる
ホームズの朗らかな一面がさらに相乗していく工夫は
まさに発案された方は天才級ともいえます。
ホームズ自身、根が頭がいいだけにイカれたベクトルが刺さりすぎてたまりませんw

対比としてのワトソンがマジメで人がいいだけにホームズの変人っぷりが
突出して見えてくるものキャラクターの組み立て方の巧さが光りますね〜
いい人すぎて残念だが、ついこの間までは住んでいたウエストサイドでは
命を狙われるなど物語の大きな伏線が予想されます。

ホームズの事務所にたびたび訪れる高校生ジェームス・モリアーティは
ホームズと交友が長く、一緒に捜査することも。
カドが立つ部分もあるが頭脳が冴えており、第4話のバンドマンの事件では
犯人を追い詰めるほどだが、元ネタであるシャーロックホームズから
照らし合わせるとボスクラスの存在になるのかな…?
時折ウラが垣間見える部分もあって、様々な面を見せてくれそう。

エリート探偵に見えて女性の手すらまともに触れない京極冬人は
自分の見栄もあってか高額依頼しか受けないタイプ。
ビビリ症なところもみえて、後に愛される弄られキャラになりそうw

ギャルとクールビューティのペアなメアリ・モースタン、
ルーシー・モースタン姉妹。
男を転がしながら漁夫の利を得ようとする
策略家で第2話ではワトソンに盗聴器を仕掛けてホームズが追っていた
捜査を横取りしようとしたりと抜け目ないコンビ。
メアリのCVが東山奈央さんなのもあって可愛くキャラが形成されているのは
かなりポイントが高いですね〜

いい感じに仕上がっているおっちゃんキャラのミッシェル・ベルモントは
個人的にお気に入りで、エリートからの人生の転落ぶりは生々さもあって
ある意味この作品にぴったり。
元刑事というキャリアからのコネクションを生かし、
地に着いた捜査は探偵にはもってこいのポジションは
第1話で威力を発揮して、キャバクラまで網羅しているから侮れない。
解説役になっているのもポジションとしてすごく立っている
理想的なキャラです。

元ヤクザで歌舞伎町出身の探偵・小林寅太郎は金髪リーゼントの
顔立ちながら結構ピュアな一面もあり、第2話の花屋のエピソードでは
義理人情を魅せて依頼を引き受けたりといい意味で愛されるキャラ。
喜怒哀楽がハッキリしているし、まさに傍に光る存在。
ちょっと損な役回りなところもあって性格の凸凹が発揮しているのも面白い。

「切り裂き魔ジャック」を冠した事件が第1話で登場したりと
史実や元ネタの物語から借りてくることもあるので、
探偵フリークはニヤリとされるかも。

かなりベクトルがおかしいキャラクターが集う
「歌舞伎町シャーロック」、オリジナルでは珍しい連続2クールを
ぜひ楽しまれてください!
posted by ケン・サスガ at 23:42 | Comment(0) | アニメ感想(2019年秋アニメ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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