2018年10月17日

第233回 「色づく世界の明日から」 長崎でめぐる過去と魔法と失われた青春

早くも秋アニメが全部揃う10月中旬になりましたね。

秋アニメレビュー第3号は「色づく世界の明日から」をお送りします。

魔法一家で生まれ育つも魔法が嫌いで使えず、更に色覚障害で
見えるものが全てグレースケールになってしまう
月白 瞳美(つきしろ ひとみ)の物語。

当ブログでもよく紹介する制作会社・P.A.WORKSが放つオリジナルアニメで、
MBS系列の深夜アニメ枠では「Angel Beats!」以来7年ぶり、
アニメイズム枠では初のP.A.WORKS作品です。

監督である篠原俊哉監督は「凪のあすから」で絶大な支持を得て、
本作も美術背景の鮮明さと再現度を実現し、ノスタルジックな
風景をいくつも魅せてくれまして、本当に心癒されます…!

シリーズ構成・脚本の柿原優子さんが描く瞳美の繊細な性格や
取り巻く環境は、「月がきれい」で魅せたとてもピュアで
繊細かつキラキラとした移りゆく季節を見事に描き切りました。
「はたらく細胞」「あそびあそばせ」とヒット作を見せた前期の
勢いと並行しても十分に信頼出来るクリエイターです。

キャラ原案のフライさんの透明感溢れるモデリングを見事に再現してるのは
キャラクターデザインは秋山有希さん。
P.A.WORKS所属のアニメーターで、「花咲くいろは」から原画へ入り
本作で初のキャラクターデザインに。
P.A.WORKSのほぼ全ての作品に参加し、支えている注目株です。
前クール作品「天狼 Sirius the Jaeger」同様、若手育成に力を入れている
P.A.WORKSの意気込みと挑戦が伝わりますね。

はじまりは2078年の長崎県。
魔法と共存する現代の延長上であるこの世界の夏祭りの夜、
月白瞳美の祖母である琥珀から時間魔法により
謎のバスに運ばれながら2018年へと飛ばされしまうことに…

そして飛ばされた2018年。
葵 唯翔(あおい ゆいと)の部屋に着地した瞳美は60年前の
日本の文明に戸惑いながらも脱走、クラスメイトの風野(かざの)あさぎと
先輩の川合胡桃(かわい くるみ)らに目撃されつつも
元の世界での家である「まほう屋」へ案内され、
飲み込みのいい琥珀の家族らに向かい入れてもらう。

脱走した時に落とした2078年のイヤリング型通信機器である
「アズライト」を探すために外出した瞳美が偶然唯翔を発見。
事実上のファーストコンタクトとなった追いかけた先で
見た唯翔の絵が突然色が見えはじめ、
描いた魚たちがホログラムのように泳いでいる景色に感動、心打たれてしまう…!!


キラキラとした欠片を魅せた後の第2話では、
編入しては留学した琥珀の血縁というだけで敬遠するクラスメイトや
魔法の失敗で周りが遠ざかる事態。

そんなマイナス面ばかりで落ち込む中で胡桃やあさぎ、
唯翔と同じバイト先で後輩の千草たち所属する写真美術部の
体験入部をきっかけに、自分の居場所とわずかな希望を見いだせる事が出来た。
ただ色覚障害という中で写真が身体的に負担になっていないか心配もありますが…

瞳美は色覚障害という身体的ハンデではあるものの、劇中では色が見えない
フォーマットはシャフト制作のアニメ「ef -a tale of memories」の
広野 紘(ひろの ひろ)を連想させ、昼休みや授業をさぼって屋上で
絵を描いてるものの、現状に対する危機感と不安故か、見える世界は
灰色に見えるという背景がちょうど重なります。
「ef」シリーズは全話観て大好きな作品なだけに、
個人的に重なる部分もあって、ニヤニヤしているのは内緒です。
放送終了している第2話現在でまだ話はスロースペースですが
琥珀が留学から帰ってきてからは一気に加速しそう。

今作も全13話と1クール作品ではありますが、「凪のあすから」の系統作品として
「色づく世界の明日から」を追いかけていきたいです。

posted by ケン・サスガ at 17:13| Comment(0) | アニメ感想(2018年秋アニメ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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