2018年08月04日

第225回 プレイバック「おねがい☆ティーチャー」ぜひ夏に観たい聖地巡礼を定着化させたターニングポイントアニメ

8月も序盤に入り、ますます最高気温が更新されていく中
みなさんお身体は大丈夫でしょうか?
40℃を超える気温になった地域も多く、こまめな休憩と水分補給をされて下さいね。

というわけで、夏アニメの紹介がひと通り終わったので、
今回から数回に分けて「舞台の季節が夏」の作品をプレイバックいきます。
特集第1回は「おねがい☆ティーチャー」から。


※写真は所持しているDVD-BOXのジャケット

2002年にWOWOWのノンスクランブル枠で放送されたアニメで、
歴代WOWOWアニメの中でも極めてヒットした作品で、本作をリスペクトした
2012年放送の「あの夏で待ってる」を誕生させているなど、影響を受けた作品も多い作品です。

監督は「劇場版サイレントメビウス2」「D4プリンセス」「花右京メイド隊」の
井出安軌(いで やすのり)監督。
続編となる「おねがい☆ツインズ」も井出監督をはじめ同スタッフが参加し、
DVD-BOXでの映像特典では「井出監督が行く!おねがいシリーズ舞台探訪記」で
井出監督が出演している貴重な映像が観ることが出来ます。

脚本は「スクライド」「無限のリヴァイアス」「機動戦士ガンダム00」
「ガンダムビルドファイターズ」など数多くの作品を一人で全話手がける
スーパー脚本家の黒田洋介さん。
メイン脚本でクレジットされてから比較的初期の作品で、
得意ジャンルというのもあるおかげか、完成度の高い脚本もこの時点で
すでに完成され、かつ意識すると書けないと言われる
自然な会話を見事に描写しています。

キャラクターデザインは「アマガミSS」シリーズ、「恋と選挙とチョコレート」の
ベテランアニメーター・合田浩章(ごうだ ひろあき)さん。
監督としてはOVAからスタートした「ああっ女神さまっ」シリーズで
ご存知の方も多いかと思います。
合田さんのキャラデザインは淡い色彩設計の中でハッキリとさせたシルエットと
口元の表情が特徴的で、柔らかくかつ芯が強いキャラも描ける幅の広さは
本当に心強いアニメーターさんです。

制作は「D4プリンセス」「花右京メイド隊」「苺ましまろ」
「みなみけ(1期)」の童夢。
近年は元請け制作よりも各話制作協力としてクレジットされる機会が多く、
「ローリングガールズ」「ごちそうはうさぎですか??」でクレジットされています。


物語の舞台は長野県大町市。

木崎湖に落下したUFOから姿を表す女性を目撃した
主人公の高校生・草薙桂(くさなぎ けい)が代理の担任として赴任してきた
風見みずほとの出会いによって日常が一変、様々なアクシデントに巻き込まれながらも
夫婦になってしまうストーリー。

再現度が高くクオリティの高い背景描写が大好評で、OPから出てくる
物語のキービジュアルである木崎湖の桟橋、桂が通う木崎高校のモデルとなった
旧制松本中学やたびたび登場する昭和中期を感じさせるつくりの海ノ口駅、
旧軽井沢通りの店舗など見事なまでに再現されて
アニメのカットと同じ場面を撮影したり足を運んだりと
「究極超人あ〜る」が発端となった「聖地巡礼」が言葉と共に
本格的に広まった作品でもあり、のちの「らき☆すた」や「けいおん!」などで
聖地巡礼のムーブメントが加速していくことになります。
(ゲームでは熊本県が舞台となった「高機動幻想ガンパレード・マーチ」で
ネットの口コミによる聖地巡礼が少し先行してムーブメントになってきています)

「停滞」と呼ばれる気絶状態になる疾患を持つ桂、
落下したUFOの搭乗員で惑星監視員である宇宙人のみずほ。

お互いに秘密をクラスメートにも隠しながらも桂に好意を抱く
クラスメイトの縁川小石(へりかわ こいし)との揺れる関係性、
物語の中盤以降桂とストーリーに大きく関わってくる森野苺(もりの いちご)など
1クール全12話+OVA1話の中で全てのメインキャラが初夏から秋にかけての
長野県(時には沖縄を)を駆け巡ります。


ラブコメとしては王道を進みながらも「結婚がスタートライン」として
恋愛関係がスタートする設定も当時はとても新鮮で、
みずほを演じる井上喜久子さんの癒される演技に私たちを魅了していきました。

また、大人の年上のメインヒロインも今も昔も珍しく、
「銀河鉄道999」のメーテル、「めぞん一刻」の音無響子以降なかなか
出てこなかっただけに2018年現在もポジションとしてもとても貴重で大きな存在です。
(2018年夏アニメでは「すのはら荘の管理人さん」で久しぶりに大人のヒロインが
登場しましたね)

桂を演じる保志総一朗さんは「機動戦士ガンダムSEED」のキラ・ヤマト役での
大ブレイク直前の作品というのもあって、保志さんを追いかける作品としても
重要な位置付けになっているのも見逃せないところ。
WOWOWでは12話でストーリーとして完結して、番外編的エピソードである
第13話をDVD最終巻で収録されているなど、パッケージ版の付加価値も高めたのも
上手い戦略でしたね。

2018年現在も木崎湖キャンプ場をはじめ大町市にはファンの聖地巡礼が絶えない
本作の魅力を是非、平成が終わるこの夏に堪能して欲しいです。

※オンライン配信サイトは
バンダイチャンネル(1エピソード108円)、
Amazonプライム・ビデオ(1エピソード108円)にて配信中。


posted by ケン・サスガ at 23:02 | Comment(0) | アニメプレイバック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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