2017年01月12日

第196回 「ユーリ!!! on ICE」男女共に惹き込まれる力強い不思議なオーラアニメ

2017年になり、ブログ開始から今年で5年目を迎えました。
一昨年あたりから段々と更新ペースが落ち、昨年は震災や仕事絡みで
ほとんど更新が出来なかったのですが、今週から生活環境が変わったので
冬アニメの間は落ち着く事が出来そうです。
引き続きご愛読していただけたら嬉しいです。よろしくお願いしますm(_ _)m

今年最初の記事は昨年の秋アニメのトップを走った「ユーリ!!! on ICE」。
放映前のリストでキャラデザが「彼氏彼女の事情」の平松禎史(ひらまつただし)さん
でしたので気にはなっていたのですが、録画がブッキングしたりと観る機会を失っていました。
年を開け、正月に地元の地上波で一挙放送がありましたのでここぞとばかりに録画、
前半6話はほぼ一気見して、余韻を残すために後半はローペースで鑑賞致しました。

史上初のフィギュアスケートを題材としたアニメで野心的なのはもちろん
蓋を開けたら作画、フィギュアスケートに関する説明、ストーリーが丁寧に作られて
贔屓抜きで全く欠点が見当たらない‥!!

制作したMAPPAさんは2012年制作の「坂道のアポロン」ではジャズの演奏パートが
国内外で定評があり、本作も決して妥協しないスタンスは目に見えて伝わるほどすごいものばかりです。
主人公の勝気勇利がグランプリファイナルで最下位になったところからスタートする
ゼロから始まるストーリーは前クールの「ラブライブ! サンシャイン!!」の
中盤を思い出した方も多かったのではないでしょうか。
日本人は人種柄かなかなか自分に自信を持てない方が多く(もちろん私もですが)
これが後に語られる「グランプリファイナルの魔物」に取り憑かれた
勇利そのものであるとバーン!と見せつける。
いくつかある伏線でこの勇利のシーンはとてもストーリーに占める部分が多く
第1滑走の情報量の多さを実感させます。
シリーズ構成から脚本を書く上でエンティングから逆算して書くパターンかな?と推測しています
(このパターンで書く推理小説家さんも多いらしいですし)

丁寧といえばスケートのシーンは全て手描き作画でCGを全く使用しておらず
(正確には実写取り込みの手描き起こし)
練習量が足りないシーンでは動きが重く動画のタイミングも調整されているなど
ここまで徹底されているとは想定外でした。
ネタバレになりますが競技中でも構成を変える事もあるので、シーン全編で
バンクを使用してないのもスタッフのこだわりを感じます。

そしてスケートだけではなく大きな魅力のひとつにヴィクトルというカリスマの存在。

カリスマ故にクールな面が強いかな、というイメージを颯爽と崩してきて
勇利の実家の旅館の温泉では全裸で迎えたり、初めてカツ丼食べた時のリアクションなど
時には癒しキャラにもなる変身ぶりにはいろんなタイプの女性ファンを虜にしたに違いありません。
ストーリーが進むにつれ、勇利との絆も強くなる中で感情のエネルギーが
大きく見える部分が多く、私も惹きこまれていった不思議な魅力も。
今では女性向けアニメとして定着した本作を喰わず嫌いで是非見て欲しいですね。

楽曲で1キャラに2つずつ用意されており(SPとFS)中盤で登場するピチットや
ボス的存在のJJの楽曲は聴いていて手拍子や歓声を挙げたくなるくらい
テンションが上がっていくほど完成度が高く、フィギュアスケートソングコレクション「スケトラ!!!」は
是非とも手に取って聴いて欲しいアイテムでもあります。


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ラベル:ユーリ!!! on ICE
posted by ケン・サスガ at 20:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ感想(2016年秋アニメ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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