2016年06月04日

第191回「クロムクロ」ロボットアニメのお手本とも言える丁寧な作品づくり

春アニメはそろそろ10話が放送される時期になり、1クール作品はクライマックスに向けて
動き出す頃になっていると思います。
みなさんは春アニメはどのくらい視聴を継続されていますか?

今回は春アニメ2クール作品の「クロムクロ」をピックアップします。
「花咲くいろは」や「SHIROBAKO」といった働く女性を描く職業アニメや
「true tears」「TARI TARI」など高校生の青春物語で定評なP.A.WORKSが
設立15周年記念作品としてロボットアニメに挑戦しています。
P.A.WORKSはタツノコプロ系統の制作会社、という事で多少はノウハウはあると
感じていましたが、タツノコ独特のアクの強さがいい意味で薄れ
少し懐かしくもフレッシュさを保っているのがポイント。

監督は「DARKER THAN BLACK 黒の契約者」や「青の祓魔師」「七つの大罪」を手がけた
岡村天斎監督。私個人としてはオカルトジャンルに強い監督、というイメージがあって
「クロムクロ」の一部設定に大いに反映されていると感じています。主人公の青馬剣之介時貞(以下「剣之介」)は450年前からのコールドスリープし、
現代のギャップに戸惑いながらも執拗に黒部研究所へと降下するエフィドルグと
対峙する構図はSF要素であるロボットアニメの持ち味を十分に生かした設定で、
エフィドルグが黒部研究所へ襲来するあたりは「マジンガーZ」からの
ロボットアニメの伝統を受け継いでいます。
「エヴァンゲリオン」ではNERV本部へ使徒が襲来するあたりも
「マジンガーZ」からのロボットアニメの伝統ですね。

そして「クロムクロ」は90年代のロボットアニメのオマージュも盛り込まれ
赤城涼斗と茅原純大は「エヴァンゲリオン」の鈴原トウジや相田ケンスケ的なポジションとして
富山空港へ飛来したイエロークラブへ接近して戦闘を撮影するなどのアクションを行っています。
私も含めエヴァを観ていた方はニヤリとしてたはずです。
少しシルエットが不安定なヘッドレスは90年代の作品ではないものの
どことなく「ゾイドジェネシス」のバイオラプターの雰囲気を感じさせます。

クロムクロがナノマシンによって自己修復する設定が明るみになったのも
90年代のロボットアニメでようやく定着しはじめた設定です。
「Gガンダム」のDG細胞や「∀ガンダム」のナノスキンが知られていますね。

SF設定だけではなく、日常パートにもすごく力が入っていて
現代に目覚めて初めて目にするカレーライスに悪戦苦闘する剣之介の描写や
由希奈が餃子を1つず作りながらも母親との葛藤描写、
悩む剣之介に小春がネットの知恵袋を勧めたりと日常とギャップとの対比が
見事に描かれているのはさすがP.A.WORKSが見せる力量です。

Blu-ray販売形式も他作品とパターンが違い放送終了後に発売され、
DISC2枚組の全4巻で構成されています。
10000円を超える高額商品となりますが、6話もしくは7話収録されており
3話収録を単品で販売した場合で少し価格が下がっているといった
確実に欲しいファンには嬉しい仕様になっています。
私も頑張ってアクティヴレイドと並行して揃えていきたいところですね。


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ラベル:クロムクロ
posted by ケン・サスガ at 18:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ感想(2016年春アニメ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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