2019年06月25日

第243回 『富野由悠季の世界』記念トークショー「富野由悠季とは何者なのか?」(後編)

おかげさまで前回の記事がすごく好評で、たくさんの方に
ブログを読んでいただいております。
誠にありがとうございます!!


前回の記事はこちら↓


今回はトークショーの後編へまいります。


※約6000文字の長文になります。ご了承お願いいたします。


前回の学芸員さんの質問コーナーを終えて、
質問コーナーへと進んでいきます。

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Q.1 「高校生までの小説がGレコまでになる飛距離は何か」


富野 「メディアによる力の恩恵が大きい。
    恋愛だけや巨大ロボットだけではダメです。
    足元にいる人々のドラマの足場をしっかりしないとダメ」
   
    『足場論=ドラマ論』でもある事を加え、
    さらに富野監督は唱えていきます。

富野 「仕事だから巨大ロボットを動かさないといけないので
    ドラマが強くないとロボットはおもちゃになってしまう」


ここでミライさんを例に話の組み立て方が紐解かれていきます。


富野 「ミライさんのキャラクターをつくるにあたって
    ぼんやりとして立たせるだけではなく、
    彼女のバックグラウンドを先に形成しなければいけないと思った。
    
    そこでカイの口癖が生まれ、
    カイの口癖を嫌うセイラが生まれ、
    ハヤトが生まれてきました。
    設定は大まかに(企画時に)つくっただけで
    人格は絵コンテで完全に後付けなんです。」

さらに話はVガンダムへと言及。


富野 「逆にカテジナの最後は決まっていました。
    1年逆接してつくって、みんなに過酷さに付き合ってもらいました。
    Vガンダムでやらされた事は、お金出している会社(バンダイ)から
    
    『こういったやつを出せ! わかったな!』
    
    サラリーマンごときに言われて非常にムカついた。
    それを潰す為にカテジナというキャラクターを形成していきました。」

アドラステアをはじめとしたバイク戦艦を要求された事による
やりとりはニュータイプ付録『まるごと富野』など様々な
メディアで取り上げられてたVガンダムでの有名なエピソードのひとつ。

スポンサーの反抗がカテジナの性格を形成し、Vガンダムのシリーズを
構成されたと思うと、もう一度所持しているDVD-BOXで観直したいですね。

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posted by ケン・サスガ at 22:17 | Comment(0) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月23日

第242回 『富野由悠季の世界』記念トークショー「富野由悠季とは何者なのか?」(前編)

6月22日(土)から福岡市美術館にて開催されました「富野由悠季の世界」。
初日である22日は大イベントである富野監督のトークショーが
開催され、今回こちらに参加いたしました!

富野由悠季トークショー.jpg

ダイターン3.jpg


全国から富野ファンが応募され、競争倍率は6〜7倍!!
当選いただいて本当に感謝するばかりです。

今回は特別企画として、前編・後編と分けてトークショーの模様をお伝えいたします。


〜オープニング記念トーク「富野由悠季とは何者なのか?」〜

6/22(土)13:30入場 14:00開演
福岡市美術館 1階 ミュージアムホール


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◆オープニング

開演して幕が開いたらステージの真ん中で土下座する富野監督。

奇抜な登場に会場のみんなが大爆笑!!!

Gレコのキャップをかぶっていて正座をする富野監督、とてもおちゃめなんですよね〜


富野 「富野由悠季がゲスト、って話だったけど
    富野由悠季はゲストではなかろう!」


再び会場大爆笑!!

確かに監督のおっしゃるとおりだw


富野 「『富野由悠季とは何者なのか?』とありますが、
    こんなもんです」

会場が笑いで埋まる。

続いて学芸員さんの紹介へ。


◯福岡県立美術館(第1会場)山口洋三さん
 司会、展示会の総まとめ役。
 巡回する各美術館の学芸員のみなさんに作品ごとパートを
 担当してもらう形式にした。
 ちなみに山口さんは鉄腕アトムや初期の作品をはじめ、学生の頃の作品も担当。


◯静岡県立美術館(第6会場) 村上 敬さん
 キングゲイナー、F91、Vガンダム担当。
 今回の展示会の為にVガンダムのDVD-BOXを購入された鑑


◯青森県立美術館(第4会場) 工藤 健志さん
 イデオン、ザブングル、Gレコ


◯兵庫県立美術館(第2会場) 岡本 広毅さん
 勇者ライディーン
 兵庫県立美術館(第2会場)小林 公さん
 ラ・セーヌの星、ガーゼィの翼、リーンの翼、∀ガンダム


◯島根県立石見美術館(第3会場) 川西 由里さん
 Zガンダム、ガンダムZZ、劇場版Zガンダム。
 メカよりもキャラクターが好きでガンダムシリーズを観始めた

※紹介順による


■展覧会の感想


富野 「始めは再三断ったけど、学芸員さんお熱意のおかげで
    OK出して、実際にやってもらって本当に良かった。
    
    スタジオ単発でしか見れなかったことが見えた。
    成長と劣化の歴史が見えただけではなく、場面場面において
    才能の開花も確認出来た」
   
   「とにかくうるさいじいちゃんなんだ」とオープニングを締めくくると
    笑いの渦が一斉にこだましていました。


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posted by ケン・サスガ at 20:32 | Comment(0) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする